第1章

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ずっと待ってた… 闇にいる自分がだれかを救ってくれるんじゃないかって… 子供の頃から家族がいるのに、自分の部屋もあるのにどうして一人ぼっちなんだろう。お父さんもお母さんもいて可愛い妹もいるのに、どうして私はここにいるのに誰も視てくれないんだろう。 今日はいつものように家族が居ないのを確認してからリビングに出てみた。テーブルにはいつものようにご飯が準備してあった。食欲が無いのでスルーしていたらお母さんがどこからか現れた。でも、お母さんは私には声すらかけてくれない。…ああ、先日内緒で大量薬飲んじゃって意識が無くなってからは幻滅されたんだっけ。こんな子に育ったのは自分のせいだって泣いてたな~。 でも、それっきりは会話なんてしてなかったんだっけ。 体裁が悪いからって。それからは家族は黒い服をきて数日泣いてたけど、親戚からは「なんでこんなことに」とか「育て方が悪い」って責められてたっけ。普段は全く知らんぷりなのにこんな時だけ。 それからの家族は笑わなくなった。私のせいだね。ごめんね。 これからは一人ぼっちでいるの辞めるから家族で笑顔で暮らそうね。 だから私の世界に1人ずつ呼ぶから、お願いだから待ってて。魂だけは部屋にいるからいつも…。
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