2:学園祭

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* 学園祭は蒼野先輩と一緒に廻ることになった。 「いいか。 学園内での飲食物にはとにかく気を付けるんだ。 南雲が触れたと思われるものは絶対に口につけてはいけない」 「気を付けますよ。 …ところで、1年C組のメイドカフェに行きませんか?友達から何枚かチケットもらってるんで」 「俺の話を聞いていたか?」 「わかってますよ。 てもこれはC組の女子だけがやってて、男子は違うことやってるみたいだし。しかも南雲君はC組じゃありませんし。大丈夫ですよ」 と言っても、本心は先輩とお茶がしたいだけだったり。 「仕方ないな…」 そう言いながら先輩も少し嬉しそうだ。 こうして私達はカフェの店内へと入っていった。 「このチケットのケーキセットを二つ」 「かしこまりました。 飲み物はいかがいたしましょう?」 「ホットコーヒーで」 「あ、俺も」 注文を聞いたメイドさんが下がっていく。 「メイドというわりに地味な制服だな。 男子の目を喜ばせる気はないのか」 「メイドさんは男子を喜ばせるためにいるわけじゃないですから」 「……あれ、そうだったか?」 そんな取るに足らない話をしていると、コーヒーとケーキが運ばれてきた。
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