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「 絵美へ
絵美がこの手紙を読んでいる頃、俺はもうこの世にいないと思います。
って映画とかでよくあるよな。
そんで、その後すげぇ感動的なことが書いてあって、読み手大号泣。映画見てる人も大号泣みたいな。
俺にそんな感動的な言葉は期待しないで。まあ、期待してないだろうけど。
俺が思ってることを書いていくだけだから、まあ軽い気持ちで読んでよ。
さてさて。お前に伝えたいことが大きく３つある。
その１。
葬儀とか片付けとか、病院や会社の手続きとか、全部やってもらってごめんな。ありがとう。
その２。
医者に余命宣告されてから、ずっと傍にいてくれてありがとう。
おまえのおかげで毎日楽しいよ。
絵美と付き合う前の、先輩後輩の期間も楽しかった。
付き合ってる期間も楽しかった。
結婚してからも楽しかった。
それに加えて、余命宣告されてからも楽しいよ。
これって凄いことじゃない？
絵美に会ってから、俺ずっと楽しいんだよ？とんでもないやつだなぁ、お前は。
俺、絵美と結婚して良かったなぁーって改めて思うよ。
俺を好きになってくれて、ありがとう。
俺と結婚してくれて、ありがとう。
俺を笑わせてくれて、ありがとう。
俺を支えてくれて、ありがとう。
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