エピローグ

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これからは、もう少し帰ってくるようにしようと誓った。 俺は後半年ほどで『雨宮』から『藤代』になるから。 「苗字が変わってもいつまでも息子だよ」と父さんは言ってくれるけど、やっぱり今までのようにはいかないと思うんだ。 楽しい雰囲気をもう少し味わいたくて、総とビールを飲む事にした。 「弥生さんは元気?」 「元気だよ。就職して、バリバリ働いてるよ。」 「そっか。仲良さそうで良かった」 弟に恋愛話をするのはちょっと恥ずかしい。 なのに総は「本当に良かったね」と嬉しそうに笑った。 「ずっと心配かけてたけど、もう大丈夫だから」 「うん」 俺が琴ちゃんに片想いしてた時、総は何も言わないで見守ってくれていたんだ。 琴ちゃんに全く届いてない気持ちを持て余していた俺をさりげなく励ましてくれたの気づいてたよ。 泣いてるときはそっとしておいてくれたし、嬉しいときは一緒に喜んでくれたよね。
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