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「暗くなっちゃったわね。
とにかくね、琴葉にも健君にも『藤代』の犠牲にはなって欲しくないの。
だから、健君も『藤代』のためじゃなく自分のために将来結婚してね」
「はい」
俺は叔母さんと二人で琴ちゃん達を迎える準備をしていた。
すると、ピンポンとチャイムがなった。
琴葉かしら……と叔母さんは目を輝かせる。
けれど、聞こえてきた声は総で内心がっかりした。
「二人とも酷いなー」
総が不貞腐れていると、再びチャイムが鳴った。
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