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北山警察署に勤務している小宮山勝は、相棒の下山時雄と共に刑事2課に所属している。
勝とともに時雄は何時も難事件を解決している。
それには訳がある、勝が透明人間になれるからだ。
透明人間になって誘拐犯や立てこもり犯に近づいて武器を取り上げて人質を救う。
犯人も透明人間の勝が見えないのだから、どうしようもない。
いつも勝になされるままだった。
だが、勝が透明人間だと言う事をばれてはいけない。
だから、時雄が上手くごまかしている。
そのおかげで誰にも勝の透明人間としての活躍はバレていない。
署内の皆は、犯人逮捕は勝と時雄の二人の手柄だと思っている。
それが5年も続いた。
そんなある日、同じ署内である一人の女性刑事に勝はおかしなことを言われ始めた。
「小宮山さんは、時々姿が消えるんじゃないですか」と言うと笑っている。
「あれ、木下さんどうしてそんなこと言うの」と笑いながら小宮山が言う。
「だって私見ちゃったんですよね。小宮山さんが姿を消すところ」と答えてさらに笑っている。
冷汗が出てきた小宮山は、内心もしかしてこいつにばれているんじゃないかと思った。
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