二章

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 ニヤリと口髭を吊り上げる髭男。 「来ましたな」 「ああ」 「徐州からの救援要請のことだろうが、如何いたす?」 「とりあえず会う。雲長、益徳、供をいたせ」 「はっ」  僅かな笑みを含みながら、三人で並んで廊下を歩いて行く。  公孫讃より推薦を受け、相として平原国支配していた異相の男。  姓を劉、名を備、字を玄徳という……。
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