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青州平原国、
河北に勢力を持つ群雄の一人、公孫讚の支配域であるこの地に遣使がやってきた。遣使の到来は実質的な代表者である相へと速やかに知らされる。
「公孫讚殿より、遣いが参りました」
「解った」
平原国の相であるその男は組んでいた腕を解き、閉じていた瞳を開き、ゆっくりと身体を起こした。
起立するとその両腕は膝まで垂れ下がる、異様に長い手。
耳朶が頬の下のエラの辺りにある、異様な長耳。
かなりの異相と言える。その異相の男が廊下に出ると二人の人物が男を待っていた。
あの、髭男と熊男……。
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