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すると入江は、ホントにそこにフセ状態になった。
浅葱は入江のその姿にウケている。
あたしは、少し申し訳なく思った。もしかして、こいつはそんなに悪いやつじゃないのかも、なんて、少し思ってしまって、そんな自分に困惑した。
見た目はどこにでもいるような。イケメン枠ではないけれど、実際に会うと口の悪さを感じないような、丁寧な口調で喋る。
そこがいつもと調子が違って、ますます困惑してしまう。
居酒屋に移動して、ひとまずカンパイをして、浅葱が話を始める。
入江はあたしの正面に座り、浅葱はあたしの隣。
浅葱の話をにこにこしながら聞いてる入江に、ワンコみたいで、少し可愛いと感じるあたしは、おかしいのかもしれない。
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