2・ズルい

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酔っぱらったあたしと入江は、二軒目でもひたすら飲み、タクシーでビジネスホテルに向かった。 ホテルの隣にコンビニがあり、そこで酔い覚ましの水と朝ごはんになるようなものを買う。 フロントで別々に部屋の鍵を預かると、なぜか同じ階。しかも隣の部屋。 「部屋、隣なんですねー」 「これあんたの水とか。さっさと水飲んで寝なさいよ」 「いやだ。サハラ、飲み直す」 「もう、酒はないよ」 「部屋で喋ろう」 「どうしたの、あんた、酔うと甘えん坊なるわけ?」 あたしは呆れながら入江の部屋の鍵を開けた。 入江は、あたしを部屋に押し込む。 「別に取って食おうなんてないっすけど」 「だから、なんで部屋に」 「ねーさん、防御ゆるめてよ。ねーさんキャラは、つくりもんだろ?」 「なにそれ」
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