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酔っぱらったあたしと入江は、二軒目でもひたすら飲み、タクシーでビジネスホテルに向かった。
ホテルの隣にコンビニがあり、そこで酔い覚ましの水と朝ごはんになるようなものを買う。
フロントで別々に部屋の鍵を預かると、なぜか同じ階。しかも隣の部屋。
「部屋、隣なんですねー」
「これあんたの水とか。さっさと水飲んで寝なさいよ」
「いやだ。サハラ、飲み直す」
「もう、酒はないよ」
「部屋で喋ろう」
「どうしたの、あんた、酔うと甘えん坊なるわけ?」
あたしは呆れながら入江の部屋の鍵を開けた。
入江は、あたしを部屋に押し込む。
「別に取って食おうなんてないっすけど」
「だから、なんで部屋に」
「ねーさん、防御ゆるめてよ。ねーさんキャラは、つくりもんだろ?」
「なにそれ」
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