第1章

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私、待てる女だから。 大丈夫、いつ言ってきてもいいのよ?チラチラ見てるの知ってるもの。ね。 あなたの気持ちも手に取るように分かるのよ。だから大丈夫。安心して言いに来て? ほら、見てるだけじゃだめなのよ?私からなんて野暮ったいわ。さぁ、待ってるのよ。 心の準備はバッチリなの。まぁ、きっと言われたら私は顔を赤くしてちょっと挙動不審になりながら、上目遣いでうなづくわ。うーん、放課後の教室とかどうかしら?シチュエーションは最高よ。 あら?私の予定?ちゃんと開けてあるに決まってるじゃない。大丈夫、あなたの予定も分かってるわ。安心して言いに来て? もう、そんなに恥ずかしいかしら?たった一言でいいの。その一言が欲しいの。ガッつくのはキャラじゃないから待ってるわ。 ほら、あんな子と話す暇があるなら私に言いに来なさいよ、ねぇ?私、ずーーっと待っているの。 でも、大丈夫よ。 私、待てる女だから。いつまでも待ってるわ。ずっと待ってるから。永遠にね。だから、ほら。 好きって、言ってよ
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