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「なら決定だな。ここで俺からお前らに一つ、提案というか約束なんだけどさ」
全員真剣な目でこちらを見てくる。俺は軽く咳払いし、それぞれの方を見た後口を開いた
「この『雫石』の名前を背負う限りは全員、各々が一人じゃないことを自覚してほしい。誰かがピンチになればそれを助けるのも俺達の役目だ、決して無謀なことはしないでほしい。勿論今から行う任務もかなりリスキーだ。これに参加すればもう後には退けないぞ」
「なんと言うか…龍夜君らしいね。でもわかったよ」
「私も同意ですね。というか今更退くとかないですよ!」
「うむ、儂の命死ぬまで龍夜に預けよう」
三人とも決意の眼差しを向けてくる。見知らぬ世界に来てこれ程頼りになりそうな仲間に出会えたのは幸運としか言いようがないだろう
「よし、ならギルド『雫石』結成だ!最初の任務はこの町の守り人である姉弟の奪還、そしてうっとおしい黒霧を晴らすことだな」
「くぅー、久しぶりの任務だからテンション上がっちゃいますね!」
「これからの安全性を考えるためにも、早いところこの町の安全を確保しないとだしね。でも敵さんとの正面衝突は避けたいよね」
「そうじゃな。まずは姉弟の奪還を優先させて、その後奴等と合間見えるとするかの」
「じれったいなぁ…だけどその方が得策だな。俺もコイツとの相性がまだまだわからねぇし」
「私は主に合わせるから問題ないぞ?」
「俺がお前を使いこなせねぇんだよ…一応人間だぞ?」
「む、それはすまない」
「まぁ多分何とかなるって!とりあえず今はゆっくり休もう!そして明日の朝出発だね!」
「そうだな、みんな疲れてるだろうし今日は休むか。明日出撃するからそれぞれ寝る前に支度だけ済ませておいてくれ」
俺たちは一度借りてる家に戻り、明日に備えて準備をしてから眠りについた。一応俺とおっさんの交代制で当番することにしている、何があるかわからないからな
だが結局は何も起こらず、無事に朝を迎えた。そして全員が改めて気を引き締め、この世界初の任務へと気持ちを高めていった
だが、俺たちが想像してる以上に奴等は化け物だったとは、まだ知るよしもない
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