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初任務から一週間、エーテルの町はかつての活気を取り戻しつつあった。倒壊した建物は修復し、他の町との交易も盛んになりつつあった。そんな中、町の一角にあるギルド『雫石』では筆頭である龍夜が自室に籠って何やら作業をしていた
「うーん…困ったな」
「どうしたの龍夜君?」
「あぁ憐か。実はこの武器なんだけどな…」
俺は整備中のコルトパイソンを憐に見せた。憐は初めて見るようで首をかしげながらまじまじと見つめている
「なんか凄いねこれ…これがどうしたの?」
「こいつを主要の武器にしたいんだけど、幾分装填数が少ないから手数で落ちるんだよ。火力は申し分ないんだけどなぁ」
ちなみに俺の持っている奴は初期に生産された、かなり精密に仕上げが施された代物だ。コレクターなら誰もが欲しがる逸品だが、この世界にはいないだろう
それはともかく魔法で弾丸や銃そのものを召喚できるとはいえど、それにかまけてしまっては肝心の実力が落ちてしまう。やはり本物の引き金を引いて使う方が俺としても都合がいいのだ
「ならさ、その弾丸だけを魔法で作ればいいのに」
「弾丸を?」
「そうそう!弾丸を作ればより強力なものも作れるし、使い方次第ではいろんな戦法も出来るよ!」
「確かにな…それはいいアイデアだ」
憐の言う通り、俺は試しに魔法で弾丸を作ってみることにした。とはいえやはり慣れていない魔法では上手くいかない。結局憐と部屋の隅で昼寝してた龍長を叩き起こして手伝ってもらった
そうして出来上がったのが、焔属性を持つ弾丸だ。こいつは着弾点から周囲5mを焔で焼き尽くす恐ろしいものだ。龍長がブレスみたいでかっこいいだろと言っていた
確かに若干かっこいいが、憐に引かれるからやめとこう
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