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「実は昔私が送り込んだ人間たちがいるんだけどね、その子達が好き勝手やってくれてるわけよ。しかも元々いる勢力に関わってるみたいで、とてもややこしいのよ」
「ほほう、それで?」
「だからその辺面倒見てくれないかなーって」
つまり憐が言うには、私が作っちゃった面倒事解決するために御使いに行く感覚で戦場へと行ってらっしゃい、ということか。なるほどなるほど…ふむふむ…
よし、こいつ殺す。マジ殺す
「とりあえず死ねよ駄神」
「ちょちょちょ!いきなり銃向けないでよ!てかなんかランクダウンしてるし!」
「大丈夫だ。実弾だからな、仕留め損ねることはない」
「こっちにとっては問題しかないんだけど!?」
顔の前であわあわしながら手を振る憐。こうして見てみれば可愛いんだけどな
「え?なになに私のことが可愛いって?そりゃあ美少女女神様だからね」エッヘン
「…」パァン
「ちょっと無言でトリガー引かないでよ!危うく自分で自分を天国に導くところだったよ!?」
そのまま導かれればよかったのに、残念だ
「はぁ…とりあえず俺がその世界に行く理由と向こうでの必要最小限の知識は手に入れたからな。後は向こうで自力で学ぶさ」
「じゃあ…」
「付き合ってやるよ。糞女神様の後始末」
「うん、嬉しいんだけど糞女神様はやめてほしいな」
頬を少し膨らませながら憐はこちらを睨んでくる。こいつ神様っていうより小動物じゃね?
「さてと、じゃあ俺は行くぞ」
「ちょっと待って!流石に何も無しだとすぐに死んじゃうよ!?」
歩き出した俺を憐は袖口を引っ張って制止した。そういえば寝間着のままだったな、そりゃ流石に死ぬな
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