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「というわけでほいっ」
「ん?ぬおっ!?」
突然淡い光に体が包まれたと思うと、次の瞬間には動きやすい服装に変わっていた
「魔法って本当に便利だな」
「でしょ?それともう一つ…はいこれ」
憐から渡されたのは小さな石が埋め込まれた銀の指輪だ。よく見るとよくわからない文字が刻まれている
「その指輪は魔力の媒体になってるんだ。龍夜君は向こうの人じゃないから魔法が使えないからね。これさえ着けていればある程度の魔法を使えるんだよ」
「おぉ、そいつは助かる」
「それとその指輪にはもう一つ隠し機能があってね、その石に触れてみて」
「こうか?」
指輪に埋め込まれている石に触れてみると、隣に裂け目みたいなものが現れた
「なんだこれ?」
「その石に宿ってる固有魔法だよ。属性は空間。その裂け目の中を覗いてみて」
「どれどれ…真っ白だなおい」
「その中は隔離された空間になってて、なんでもしまっておくことが出来るんだよ」
つまり俺の秘蔵のコレクションを隠しておけるのか…ふむふむ…便利だなこれ
「でもいちいち指輪に触れないといけないってのがなぁ」
基本的に戦闘時には重火器を使う俺としては極力両手を塞ぎたくはない。その一瞬が生死に関わるからだ
「大丈夫大丈夫、魔法に慣れたら指輪に触れなくても使えるようになるから」
「つまり日頃の鍛練が物を言うんだな。それなら修行でなんとかなるか」
日々の鍛練を怠らないようにしている身としては、新たに鍛える項目が出来たことが嬉しい。これで退屈せずにすみそうだ
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