最期の刻

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彼は星が瞬く空を見上げて呟いた 「ずっと…待ってる」 私は彼のことが気になって仕方なかった なぜかその彼をずっと昔から知っているようで… でも思い出せない… ふと彼の鞄についているものが目に映る あれは…くまのキーホルダー…? なぜ? なぜ彼が持っているの? だってあれは… あれは私が恋人に渡したもの… 私が大好きだったあのくまのキーホルダーを彼にも持っていてほしくて… じゃあ今、空を見上げているのは…私が大好きだった人? でも私が知っている彼とは想像がつかないくらい、背も大きくて… そこで私は気付く 今私は彼の隣にいる なのになぜ? なぜ私に気付かないの? こんなにも近くにいるのに… そっと彼の腕に触れてみる でも彼は気付かない… 私自身触れている感覚はあるのに… わからない。 なぜ? そこで意識が途切れた
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