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「御酒を召されていたのですか。
意外です、お酒は好かぬ方かと
思うておりました」
軍服のボタンを
3つまで開けられた胸元に、
そ、っと指の先を
這わせてみせますと、
奏一様はごくわずかに、
しかし確かに
ぴくりと身を震わせました。
―――かわいい。
そのままそっと頬を寄せますと、
奏一様は小さく「やめなさい」
とおっしゃる。
私はやめるどころか、
身じろぎもなさらないご様子に
しびれを切らして、
奏一様があちらを向いている隙に
一枚、また一枚と薄絹を脱ぎ捨て、
ついに一糸まとわぬ姿になりました。
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