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俺は晃の顔をじっと見つめて聞いた。
「そいつとは何度かしたのか?」
晃は頷いた。
そうか・・・。
繋がった。
確信を得るために思い当たる人物で間違いないか聞いた。
「俺・・・か・・・?」
ハッとした顔をして晃の顔が青ざめていくのがわかった。
やっぱりそうなのか。
俺たちはこれが最初じゃないということだ。
思い当たるのは酔って帰ってきた記憶のない空白の時間。
何度もということはそこしかない。
俺は晃を強く抱きしめた。
「俺がお前を追い詰めてたんだな。ごめんな。晃。」
どうしたら、晃を楽にさせてあげられる?
晃は俺を好きだと言ってくれた。
離れるという選択はないのだろう。
「俺はどうしたらいい?晃は俺にどうしてほしい?」
「俺・・・。俺は・・・。」
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