第4章

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悠介が上半身を起こして俺を覗き込んできた。 苦しそうな顔をしている。 思いつめている? 「悠介・・・。どうしたの?」 「俺がお前をずっと苦しめてたんだよな。なぁ。晃は俺にどうしてほしい?」 悠介・・・? 俺が苦しんでいたのを自分のせいだと思ってる。 違うのに・・・。 俺が勝手に好きになって嫉妬して、独占欲をどうすることもできなくて、ひとりで悩んで勝手に事故っただけなのに。 けれど、これを言わないと悠介はもっと苦しむのかな。 ただ俺の思いが強すぎただけだって言わないと、悠介は自分を責め続けるのかな。 俺が苦しむのは俺の勝手だからいいんだ。 悠介が俺のせいで苦しむのはいやだ。 だから話そう。 今まで思ってたことも、これからどうしてほしいかも。 「悠介。自分を責めないで。俺が事故ったのも自分が原因とか思ってない?」 「実際そうだろ?俺がやったことが原因だろ?」 やっぱりそう思ってたんだ。 違うのに。 あれは、あのことは、俺からしたら嬉しさもあったんだよ。 苦しいだけじゃなかったんだよ。 確かに思いがない行為は辛かった。 でも、俺に欲情してくれたことは嬉しかったんだ。 俺は悠介の首に腕を回して目をあわせた。 「それは違うよ。悠介はあの頃自分が俺を無理やり抱いたんだと思ってる?それで俺が思いつめたと思ってる?」 「違うのか?だって俺は・・・。」 大丈夫。 悠介は何も悪くない。 だから、自分を責めないで・・・。 俺が開放してあげるから。
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