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そして、俺は急速で現実に戻されることになった。
目を開けてみると、すぐ側に悠介の顔があった。
唇が塞がれているから何も言えない。
だから、そっと抱きしめてみたんだ。
今まで悩んでたことが全部吹き飛んだ。
だって、顔を上げた悠介が泣いていたから。
「悠介…?お前、何泣いてんの?」
そして抱きしめられた俺は、はっきりと聞いたんだ。
「…!晃…!?このまま起きなかったらどうしようかと思った。…俺…晃が好きだ。」
信じられない言葉でもあったけど、泣いてる悠介を見てしまったら信じる気持ちになった。
「悠介…。俺も…好きだよ。」
逃げたことは言わない。
言ったら悠介が自分を責めてしまうだろう。
もう終わったことだから。
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