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目が覚めてから俺はリハビリをすることになった。
悠介が仕事が終わると来てくれて、休みの日には差し入れまで持って朝から病院に来る。
少しずつ落ちた筋肉が戻っている。
食欲もすっかり出てきた俺は、差し入れてくれる雄介に感謝している。
まだ完全に歩けない俺は車椅子で悠介と散歩していた。
今日は過ごしやすい日だなと思った。
庭を散歩しながらふと悠介が呟いた。
「俺さ、酔って帰った時、何も覚えてないんだけど、俺何かしてた?」
やっぱり記憶がないんだ…。
あのことも覚えていない。
言うべきかは悩む。
思い出せば恥ずかしくなってきて、言い出せることではなかった。
「どうして?」
「なぜかスッキリした気分だったんだよ。俺何かやらかしたかなって思って。」
それは…あれだけやってスッキリしなかったら俺は不思議だよ。
お前は酔って帰ってくるたびに、何度も俺を抱いたんだ。
大変だったのはこっちだ。
「俺、お前を抱きたい。」
「な…。何言ってんだよ。」
顔が、耳が、身体が熱い。
思い出してしまった。
あの夜の出来事を…。
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