第2章

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身体が熱い。 まだリハビリも終わってないから完全には歩けない。 さすがに病院でやるわけにいかないだろう。 いつ看護師さんが来るかわからないドキドキ感は味わいたくない。 悠介があんなこと言うからだ。 この熱くなった身体をどうしたらいいかわからない。 明日は休みだからと悠介は病室に泊まると言い出した。 抱かれるのが怖いとは言わない。 あれだけ何度も悠介に抱かれたのだから。 それでも思いが通じた今、恥ずかしさが何倍にも増している。 どうしよう…。 気づかないで。 気づいて。 正反対の思いが反発し合う。 「晃。どうした?」 そんな俺の思いなんて関係なしに悠介が覗き込んできた。 か…顔…ち…近い…。 俺は顔にまで熱が行き渡り、全身が熱で溶けてしまうのではないかと思った。 すぐに甘えるとか出来ない。 言えばきっと受け入れてくれるとは思う。 キスしたって大丈夫だと思う。 好きだって言ってくれたから。 それでもまだどこか不安がある。 これがもしかしたら夢なんじゃないかと。 目が覚めたら俺はひとりぽっちで、誰かと幸せそうに笑いあう悠介を遠くで見守るだけかもしれないと。 「なんでもないよ。中に入らない?」
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