第2章

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ゴメン。言えないよ。 悠介は俺がずっと好きだったことも知らない。 気づいてさえいなかった。 起きた時に告白されて、自分の気持ちは言ったものの、長く片思いしたこの気持ちは膨らみすぎた。 「わかった。気分悪くなったとかあったらすぐ言えよ。まだ本調子じゃないんだから。」 そんな優しさも、どこか疑う心があって苦しくなってくる。 聞けばいいのに聞けない。 俺ってダメなやつだ。 「ありがとう。」 ただそれだけを返した。 俺の心の奥にしまい込んだこれだけは決して外に出してはいけない。 重すぎて、悠介に負担をかけて、嫌われてしまうのではないかと思ってしまう。 今更全部は話せない。 思いが通じ合って、悠介が側にいるようになった今でさえ、なぜか苦しさが変わらない。 思いの強さが違うのはわかる。 押さえてないと悠介を壊してしまう。 手が届くのに…こんなにも遠く感じる。 手を伸ばせばつなげるのに、握り返してくれるのはわかっているのに、距離があるように感じる。 悠介…。 好きだって言ってくれてるのに、どうしてかな…俺、苦しいよ。
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