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内線を繋いでいる受付嬢の向いで、私は改めて建物の中を見回す。
大理石であつらえた大きな柱に天井から垂れ下がるクリスタル。
ここはどこかのホテルのエントランスかと思うほどの洒落た作りに圧倒されていると、受付嬢が立ち上がってニッコリと微笑んだ。
「お待たせいたしました。吉岡がお迎えにあがりますのでこちらにどうぞ」
「あ……どうも……」
案内されたラウンジスペースにも、これまたホテルのラウンジばりの高級そうなソファーが並べられている。
「申し訳ありませんが、こちらにおかけになってお待ち頂けますか?」
「はい、すみません」
恐縮しながら腰かけると、ふわふわのソファーに冷えていたお尻が包まれた。
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