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ちなみにうちの子はこの娘だけでない。生まれて半年の乳児もいる。
この子がまた、母乳も要る上、離乳食も始まって面倒なことこの上ない。
そして上の娘もまだ大人の味付けそのままで出す訳にいかないし、食が細い娘の気持ちを何とか盛り上げるためメニューそのものも別にすることだって多い。
一度に沢山食べない娘のために、なるべくオヤツは買わずに、お腹にたまりそうなもの(ご飯っぽいもの)を作ってもいたので、私はちょこまかと常に台所に立っていた。
私は、料理なんて好きでも得意でもない。
いや、勿論、独身の頃はあれこれ作っていた。味付けや材料も凝ったりして。
しかし、『作りたいときに作りたいものを作る』からこそ楽しいのであり、三度の飯より料理が好きとかそんなことは全然ない。
今の義務的な調理生活は、はっきり苦痛だった。
そして、調理以上に片付けが苦手。
乳幼児を抱える母親にとって、それはかなりの痛手だ。
部屋は瞬く間に散らかっていき、片付けても片付けても片付かないという摩訶不思議な現象が毎日繰り広げられる。もとの状態に戻すことができないというか、もとの状態が思い出せない。記憶にない。
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