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ユリコの面接の合格を願う理由は、当時の15歳という未熟な発想によるもので、単純に『可愛いから』
あわよくば、1発やりたい。
そこから先のビジョンなんて無い。
だがかつては、少年が発情期に入り、少し成長の遅かった俺は、中学1年の初夏に身体の変化に『あれ?』
何が変!
ムラムラする! 股間が変!
特に朝、真ん中の足が意思とは裏腹に、どうしようもなく肥大化し、爆発するんだ。
肥大化と爆発を繰り返すんだけど、それは世間で言う『恋』ではなく、異性の可愛さや美しさを見ると自動的に起こる男としての生理現象。
だが、今回は違う。
耳を欹ててユリコと店長の会話を聴くうちに、初見かつ生まれて初めての一目惚れと、両親も無く、貧しい生い立ちのユリコが愛おしく感じられたんだ。
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