1人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
―――[じゃあ、ここ出たらすぐに秘密基地に
行くんだよね?]
[ああ!この点は健二郎との打ち合わせ通りだ]
2人は小声で話しながら、暗い廊下を静かに駆ける
[それに健兄…、うまくやってるかな]
廉は廊下の監視カメラを見て、不安気に呟く
[安心しろって!健二郎のハッキングはすげぇからな!
それに何度も練習しただろ!アイツを信じろ!]
つい興奮して大きくなる信吾の声を、廉が指で止める
[信兄、声大きいって]
[あっ…!ワリぃ]
ちなみにセンターの至る所にある監視カメラは
2人の友人[長野健二郎]のハッキングによって
2人を映さないように細工されていた
それによって2人は誰にも気づかれずに牢屋を出て
施設を駆ける事ができるのである
その健二郎に関する話は、後の機会に話そう
監視カメラを無効にした今、不安要素は見回り中の看守のみ
なんとか2人は看守にバレないうちに
裏口の窓を開け、施設を抜け出した
最初のコメントを投稿しよう!