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大きなリュックと共にその場に取り残されたドロンは、仕方なく村はずれの宿屋へと足を運んだ。
ドロン「くっそークロスのヤツ…今度出会ったらその顔面を…。」
宿屋「いらっしゃい…なんだモブか。」
宿屋はドロンの顔を見るなり態度を変えた。
ドロン「いい部屋空いてる?」
宿屋「そこそこな。」
ドロン「じゃあそこで。」
ドロンは財布から宿賃を払って部屋の鍵を受け取った。
宿屋「職業は…自称盗賊?」
ドロン「格好いいでしょ?」
宿屋「全然。それはそうとその背に背負ってるのは?」
ドロン「戦利品。」
宿屋「ふーん…近頃のモンスターは変わった物を落とすんだな。」
ドロン「この辺りまでピクニックによく来るそうよ、サンドイッチ詰めて。」
宿屋「はは、そりゃ傑作。それよりそのリュックどうする気だ?」
ドロン「どこの道具屋も引き取ってくれないからバラして生地にするつもり。」
宿屋「そうか、ま頑張れ。」
何気ない会話のあと、ドロンはいそいそと部屋へと向かった。
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