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部屋に入るなり、ドロンはリュックを逆さまにして中の物を確認しようとした。
ドロン「袋の中身はなんじゃらほい!」
すると、ヒラヒラと何かが書かれた1枚の紙きれが出てきた。
ドロン「どれどれ…。」
ドロンはその紙きれを拾って内容を読み上げた。
ドロン「なになに?『このリュックは呪われています…ノルマを達成するまで持ち主の近くから離れません。』呪い?」
ドロンは改めてリュックを確認した。
ドロン「あ、中に何かのマークが…。」
おそらく盗難防止のためのものだろう。
ドロン「機能するのかな?」
ドロンは試しにポーション1つ分の代金を入れてみた。
ドロン「出ろ、ポーション!!」
しかし何も起きない。
ドロン「え、ちょっとどういうわけ?」
リュック「金額が不足しています。」
ドロン「わ、リュックが喋った!?」
とドロンはわざと驚いてみせたが、リュックは動じずにひたすら金額不足を訴えた。
リュック「不足分を補って下さい。」
ドロン「いくら?」
リュック「相場の2倍です。」
ドロン「」
つまり3倍である。
ドロン「無理だ!!この仕事断ろう!」
ドロンはとっさに宿を出た。
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