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ここが何処なんて考えもしなかった。 ただ過ぎ行く時間と、街の喧騒に身を委ねた。 歩道橋から見下げる街は、 海のように広く、山のように高く、 まるで、 小さな舟や、小さな石ころを、 理性的な月と、本能的な太陽から隠している様だった。 ねぇ、この巨大な渦のようにも思える街に 吸い込まれることができれば私は幸せになれましたか?
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