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ただのオタク。今まで…いやこれからもそう言われるだろう。
俺、志那 綾月(しな あやつき)は眼鏡に寝癖、冴えない顔…。
どこからどう見てもオタクな顔(実際にオタクなのだが)を今日も引っさげて学校に通っていた。
今は高校2年生で公立高校に通っている。成績はお世辞にも良いとは言い難い。
ただ普通に学校に行き、同級生にいじられ、授業を受け(寝て)、漫研部に行き、秋葉原に寄り、家に帰る。いつも通りの日常だ。
ちなみに家にはだいたい妹の碧月(みつき)しかいない。
父親は転勤で外国へ、母親は…どうせパチンコだろう。
碧月は現在中3。絶賛受験勉強中だ。どうやら周辺だととても頭が良い所に行くとかどうとかで忙しそうなので、話し相手と言えばネット上の友人くらいしかいなくなる。
そんなこんなで、今日もテンプレ通りの1日を過ごした。
翌日、朝起きるともう碧月はいない。朝から学校に行って自習しているらしい。
ちなみに朝ごはんは碧月が作ってくれているが、そこまで美味しくない…と言ったら多分しばかれるどころじゃ済まないが、あえて言おう。美味しくはない。むしろ俺が作った方が美味しいかも知れない。と言う訳で、朝ごはん(美味しくない)を食べ、今日も学校へ行く。ただ、今日の通学路はやけに静かで違和感があった。
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