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俺氏、魔王と出会う。
「…なんで今日こんなに静かなんだろ…今日平日だよな…。」
とりあえず時間割を見る。そして俺は大変な事に気がついた。そこに書いてあった言葉はたった3文字。
『休校日』
「今日…休みじゃねえか…。」
もちろん俺は絶望した。極力運動を避けてきた体で無意味に学校と家を往復する事は困難を極める。
現在の時刻、9時25分。このまま家に帰るのも暇過ぎるので昼飯くらいは外で食べる事にした。
11時半に早めの昼飯を食べ終え、家に帰る事にした。帰り道も行き同様、やけに静かだった。
家に帰ると、そこには妹でも母親でも父親でも無い、何やら禍々しい人物(?)が寝そべり、ポテチを食べテレビを見ていた。
とりあえず警察を呼ぶかどうか考えていたら向こうから話しかけてきた。
「あ、どうも初めましてこんにちは。今日からこの家にお世話になります、『魔王』と言いますー。」
「…まず、なんで俺ん家にいるんだよ?」
とりあえず注意してみる。だが魔王と名乗るやつは
「それがですねー、僕も分かんないんすよー。とりあえず妹さんと母親さんにはもう話ついてるんで、よろしくお願いしますー。」
これが俺と魔王との出会いだった。
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