俺にも見えない

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時は過ぎ、気付けばもう高校1年だ。 既に幽霊も信じてないし、サンタも居ないとわかった。 ・・・でも、彼女の事だけは今でも信じてる自分が居た。 まぁ、なんにせよ朝だ。 いい加減夢から覚めて、学校に行かなくちゃ。 「おはよう」 「おはよう。なんかうなされてたけど大丈夫?」 ・・・俺はうなされてたのか。悪夢では無かったぞ。 ふと気まぐれで、母親にあのことを聞いてみることにした。 「・・・母さん、明菜って覚えてる?」 「明菜・・・?」 母さんは少しの間うーん・・・と考える。 次の瞬間、パッと俺の方に振り返る。 「・・・何、新しい彼女!?どんな子?」 「いや・・・ちげーよ」 ・・・どうやら完全に頭から抜けてしまったようだ。
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