僕には見える

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そんなことまるで考えなかった俺は、ただラッキーだと思っていた。 「そうなんだ。・・・じゃあ一緒に遊ばない?サッカーやろうよ!」 「え?」 また驚き目を見開く女の子。 次第にその表情は笑顔に変わった。 「い、いいの?」 「もちろん!」 俺の返事を聞いてさらに明るい表情を見せる女の子。 幼い心ながらに可愛いと思った。 「・・・そうだ、君名前は?俺は赤石真」 「と、”透野 明菜(とうの あきな)”」 透野・・・明菜か。 「じゃあ明菜、行こう!皆待ってるよ」 「え、あ・・・!」 こうして、出会ったばかりの明菜を連れて公園へ向かった。 突然知らない子を連れてきたので皆驚いていたが、さすがは小学生。 いつの間にか明菜は皆とも馴染み、毎週遊ぶようになっていた。
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