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2045年、世界的電子テロにより世界中の電子機器がショート、それと同時に電脳世界が現実と入り混じり物理的にヒトとデータが混同してしまった者達が発生した。
各国政府はそれらの者達を「Reality Ability User」、通称「RAU」と呼び、強制的に拘束・研究した。
ヒトはRAUの存在を「人間」であると認めず、不当な扱いを繰り返した。
RAUはヒトを敵とし、或る者は元の生活を取り戻す為、或る者は反抗しヒトの上に立つ為、集結した。
日本全国を舞台としたヒトとRAUの国内戦争は2年に渡り繰り広げられた。
戦果は人口で勝るヒトの勝利に終わった。
だが、それはヒト約1万2千人、RAU約1700人の死傷者を出した。
戦後、生き残ったRAUは専用の監獄に投獄された。
しかし、終戦後半年も経たず、RAUによる犯罪が急増する。
特に凶暴なアビリティを持つRAUは銃器を持つ自衛隊員50人でも苦戦する。
よって、これを鎮める為に派遣された警察も特殊部隊も手に負えず、結局「RAUに対抗できるのはRAUしかいない」との判断で各国にRAU特殊事件対策局を設置した。
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