第一章 都市伝説

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 とにかく敵はまちまちで、悪の科学者、異星人、金属の巨大な首と個性的な連中ばかり、普通の人間が手におえる相手ではなく、ゴンタロウと景子でなければ退治できなかったろう。  まさにゴンタロウと景子は無敵のコンビだったが、特殊能力は無制限ではない。使えるのは二十四回までで、すでに四つの事件に一回ずつ使ってしまったので、あと二十回使えば終わり、景子は普通の女子高生に戻ってしまう。  このことから『絶対につまらないことで使うな!』と、両親や祖父から釘を刺されているが、下手に時間の流れをいじって大ごとにならないか心配しているというより、百%、父親の都合なのを景子は見抜いていた。
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