第一章 都市伝説

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 情報屋なので、こういうネタに目がないのだ。それに怪談めいた話が大好物で、この手の話に興味を示さないわけがなかった。  「あのね、こんなことがあったのよ!」また北島が同じ話を繰り返せば、「うーむ! また出たのか! 《バイク・ジジイ》」と、三田が唸り、「あ! ちょっと用事を思い出したから」なんてわかりやすくごまかして、隣のクラスへ駆け出していこうとする。  (ヤバイ! 拡散させる気だ!)  そう思った景子は慌てて、三田を止めた。  「ちょっと、まった、なにジジィって!」  これを聞いて思わず三田は呆れ顔だ。  「へ? 知らないの?」  「知らないと恥ずいの?」  すると三田と北島が「常識じゃん」と声をそろえた。
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