0人が本棚に入れています
本棚に追加
情報屋なので、こういうネタに目がないのだ。それに怪談めいた話が大好物で、この手の話に興味を示さないわけがなかった。
「あのね、こんなことがあったのよ!」また北島が同じ話を繰り返せば、「うーむ! また出たのか! 《バイク・ジジイ》」と、三田が唸り、「あ! ちょっと用事を思い出したから」なんてわかりやすくごまかして、隣のクラスへ駆け出していこうとする。
(ヤバイ! 拡散させる気だ!)
そう思った景子は慌てて、三田を止めた。
「ちょっと、まった、なにジジィって!」
これを聞いて思わず三田は呆れ顔だ。
「へ? 知らないの?」
「知らないと恥ずいの?」
すると三田と北島が「常識じゃん」と声をそろえた。
最初のコメントを投稿しよう!