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景子は、そんな三田の背中を見て溜息をつく。
(きっと放課後には、六割がた話を盛って広まるんだろなぁ……)
不運と能力に振り回されて、あたふたしている自分と違って、学生生活を健全にエンジョイしている三田が眩しく見えて仕方ない。
そう平野を羨ましがる景子だったが、「ちょっと、聞いて、聞いて」と北島から肩を揺すられて、自分に戻った。
「えへへへへへ~!」
「な、なに? 急に笑い出して、まだあるの?」
「だから一緒に帰ってね」
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