プロローグ

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 また今日も夕暮れが訪れる。  茜色の日差しが教室を照らす頃、二見景子(ふたみけいこ)は学級員の北島小夜子(きたじまさよこ)から、このように告げられた。  「校門で待ってるから、逃げたら泣くからね」  (マジかあ)と、景子の顔が思わず歪んだ。  基本、北島が苦手なのだ。
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