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三田にしてみれば、(一刻を争うのに、しょうもないことで時間潰してらんないわ)と、いったところなんだろうが、(時間が戻ったら性格まで変わったのかしら)と、薄情な親友を恨みに思う景子だった。
で、とうとう恐れていた黄昏時が来た。
北島は景子を信用していないのか、校門を出る頃から手を繋いだまんま放そうとしない。
景子は思った。
(ああ、怖い、やっぱり怖い)
手が冷や汗でじっとりしているので、怖がっているのがわかったのだろう。
「ふふふ! なーんで、へっぴり腰なのよ~」と、呆れられたが怖いものは仕方ない。
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