第二章 対決

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 「わたしは友達を救いに行くのよ、それがなんでダメなの」  「話を聞けば、べつに謎の老人たちは、そのご学友に危害を加えたわけでなく、ただナンバーナインというモノを尋ねただけ、時間を巻き戻すまでもないことです。ご学友が狙われているわけじゃないんですから、そのまま一緒に帰宅すればよかったんですよ」  「ああ、うっさい! うっさい! うっさい! 怪しい奴がなんだかわけわかんないことして近所をうろついてんだよ、防犯という言葉を知らないの! 人間に危害を加えるのは時間の問題なの!」  こう反論されるとゴンタロウは弱い、ロボット三原則で人間の安全を第一に考えなければならないからだ。
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