第二章 対決

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 (とっとと、ジイサンたちを始末して、十時から始まる歌謡番組を観るんだからね)と、いう気分だった。  基本、オカルトは信じない。  ただ気になるのはナンバーナインという呼称だ。  なにか大切なことを忘れているような気がするのだが、それがどうしても思い出せない。なんだか嫌な予感がする景子だった。  先ほどから安心させるつもりなのか、「わたしには強力なパワーがあります。なんせ普段は百馬力です。相手が人間なら、たとえ七人いても楽勝です」と、ゴンタロウが自分の機能について詳しく説明してくる。
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