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「ああ、うっさい、大袈裟に言うけど、それくらいの馬力ならスポーツカーもあるじゃないの、なんだかセコイ」という景子に、アンドロイドは『失礼な! この自分のサイズだと驚異的なモーターの力です』と、叱られる。
「とにかく人間が百人来たって大丈夫! 象に踏まれても壊れません」
「物置の宣伝か!」
ただし、このフルパワーモードはエネルギーの消耗が激しく、三十分以上戦うとオーバーヒートで機能が停止、自動的に上半身が開いて中の人間を放出する。
「ちょっと待って、そんな大層なものなの?」
そう言われて、「通常モードの十倍です。人間の馬力は0.2馬力、鍛えられても0.5馬力くらい、どっちかといえば、こっちより、あっちが怖がるくらいの力の差です」と、また叱られてしまう。
「なんで人間よりもアンドロイドの方が偉そうなのよ」
と、釈然としないヒロイン、景子だった。
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