第二章 対決

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 やがて北島小夜子が商店街のアーケードに入ってきた。  そのすぐ後ろを謎の老人が忍び寄ってくる。身をかがめた姿は《少女の敵》そのものだ。  (来やがったな!)  景子は電信柱の陰から飛び出した。  「こら! そこのジジィ! 止まれ!」  いきなり声をかけられた老人と一緒に北島も、ビクリとして立ち止まった。  内心、(委員長は関係ないから!)と、舌打ちしながら、「そこのお嬢さんは逃げなさい!」と、注意したら、北島は初めて自分がつけられたことがわかったらしく、「きゃあ! 変態!」と、叫び、景子には「ありがとうございます!」と、礼を言いながら駆け足で去っていく。
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