第二章 対決

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 景子は構えて、得意の空手で、なんとか二、三体壊して、この場を逃れようと考えたが、いきなりポン! という音がして、ゴンタロウの上半身が外れてアスファルトの地面に転がった。  なんと抵抗しても無駄だと判断したのか、勝手にゴンタロウが合体を解除してしまったのだ。  いきなり強制的に生身にされて、景子は戸惑った。  「わあ! なに! なに!」  景子は思わず弱音を吐きそうになった。  一対七、多勢に無勢とは、このことだ。  それも相手は人間ではない。
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