第二章 対決

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 全員、千馬力のアンドロイド。こっちは一人、しかも生身の人間。馬力で考えれば、せいぜい0.二馬力か、どんな格闘家でも0.五馬力、瞬間で七馬力少々しか出せない。  「た、タンマ!」  これを見てアンドロイド、ナンバーセブンは勝ち誇った。  「わはははははは! 中に人間を隠していたのか! ちょうどいい、そいつの脳髄をほじくり出して、入れ替わってやるわ!」  ナンバーセブンは、冷酷に言い放った『殺せ!』  が、その瞬間、様子がおかしくなり、彼は自分で自分の頭を破壊してしまった。  残り六体のアンドロイドは機能停止で、ぼんやりと立ったままだ。  「どうして? なんで勝手に自滅したの!」  「たぶん、こうなると思っていました」上半身と下半身が分離したゴンタロウが説明した。
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