第二章 対決

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 こうして判断は難しいが、予測できなかった事態が起きて、ウイルスが注入される条件が無効になり、ナンバーエイトの電子頭脳はソフトの面で不具合を起こさなかったのだ。  閑話休題、NGワードを口にしなければ、アンドロイドは忠実な部下だが、ナンバーワンからセブンまでの助手ロボットに『殺せ』と命令すれば、それはすなわち自分自身を滅ぼせと命令したことになる。  こうして《バイク・ジイサン軍団》は自滅。機能停止状態になったアンドロイドたちは、すべて文部科学省に引き取られ研究対象となった。
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