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行き交う人達は 楽しそうにお喋りをしながら
僕たちの前を通りすぎて行く
そんな姿を僕はこの小さな部屋から眺めてたの
それでも時々 こっちを見て
笑顔で何か話しかけてくれたり
手をふってくれたりする人もいて
僕はそれが嬉しくて 飛んだり跳ねたりするの
だけど その人も直ぐに何処かに行ってしまうの…
寂しいな
そんなある日 僕は初めて
この小さな部屋から出ることが出来たんだ
その日も いつもと変わらず行き交う人は
楽しそうにお喋りをしていて
その様子を僕はこの小さな部屋の中から
眺めてたんだ
だけどその中に僕の事を
じぃーっと見ていた人が居て
なんだろ-? と思っていたら
それは直ぐに笑顔に変わり
僕の方を見ながら 何か話してたの
暫くするといつも僕たちの
お世話をしてくれる人が来て
僕を抱えて さっきまで話していた人のところに
連れていったの
するとその人は優しい笑顔で
僕の事を 包み込んでくれて
それがとても嬉しくて
僕はその人から 離れたくなくて
ずっと一緒に居たかった…
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