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「ピースって…なんでやねん!」
「だって俺を待ってたんやろ?
嬉しいからやんっ♪」
にこにこして…こっちの気も知らんで
「どんなけ待たせるん、ホンマ寒いわ!」
「もう~いっつも怒ってんねんから…
そんなこと言いながら待っててくれたんやから
素直にならな!」
彼はポンポンと私の頭を撫でる
いつだってそうだ
彼のペースに引きずり込まれて
私は素直になれへんで憎まれ口ばかり…
触れられることが嬉しくて
赤くなることが悔しくて
私ばかりがスキで…
「早く!」
「へ?」
「だから、早く頂戴
その手に持ってるもの!」
「あ…ハイ!」
乱暴に渡す
「ありがと♪」
その瞬間手を掴まれ抱きしめられた
「ごめんな…こんなに冷えちゃって…
バイトが長引いて…
もう帰ってたらどうしようかと思ってた」
体に伝わる熱
そして耳に残る彼の ″Be my Valentine″
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