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圭吾は離婚のときに大きなトラブルにはなっていない。
子供を引き取ることにあたっても少し抵抗されたが、
子供の将来について説明すると、渋々であったが
何とか受け入れてもらえた。
それ以来、娘の美紀は母親と面会すらしていない。
クリスマスや誕生日、そしてお年玉は離婚してからも
欠かさずプレゼントが届く。
その為、男手でと周囲から言われることがないように
圭吾は必死に働き、シングルファーザーながら、
会社では、ある程度の地位を得ることができている。
そうやって子育てをしてきたからこそ、子供たちの
未来について、考えるようになったのかも知れない。
結果は、子供たちが大人になるまではわからないが、
少なくとも現状を続けるよりはマシだと思いたい。
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